顔面神経麻痺で唾液が減った?歯周病リスクと早めの歯科受診の重要性

顔面神経麻痺で唾液が減った?歯周病リスクと早めの歯科受診の重要性

顔面神経麻痺を発症してから、ちょうど1ヶ月が経ちました。
昨日、予定していた歯の定期検診に行ってきたのですが、思いがけない指摘を受けました。
「歯周病菌がかなり増えています。このままだと歯周病になりますよ」――と。

僕はこの5年間、歯周病への不安から半年に一度のペースで、歯周病菌の量や歯周ポケットの深さをチェックしてきました。これまで一度も大きな問題はなく、歯周ポケットの深さも安定していたのです。

今回もポケットの深さには変化がなく、そこはホッとしました。ただ、歯周病菌の数が一気に増えていたことに驚きました。処置としては抗生物質(アジスロマイシン)を3日間服用し、菌の数を減らした上で経過を観察することに。

顔面神経麻痺がもたらす口腔内の変化

なぜ急に菌が増えてしまったのか、自分なりに考えてみました。
おそらく、顔面神経麻痺によって以下のような変化が起きたからではないかと思います。

  • 唾液の分泌量の減少(耳下腺の機能不全)
  • 噛みにくさによる唾液刺激の低下
  • 麻痺側の歯みがきのしづらさ

唾液には口腔内の自浄作用があり、菌の繁殖を抑える働きがあります。つまり、唾液が減ることで、虫歯や歯周病になりやすい環境になってしまうのです。

抗生物質と神経回復、飲み合わせの不安

今回処方された抗生物質は「アジスロマイシン」でした。
ただ、僕は現在、顔面神経麻痺の治療の一環として以下の薬を飲んでいます。

  • メコバラミン(ビタミンB12製剤)
  • アデホスコーワ顆粒(血流改善薬)

正直、薬の飲み合わせや、神経回復への悪影響がないか心配でしたが、薬剤師さんに確認したところ、「特に問題ない」とのこと。
むしろ、口腔内を清潔に保ち、感染を抑えることは、顔面神経麻痺の回復にもプラスになると知り、安心して服用を始めました。

顔面神経麻痺の人こそ、歯医者に行こう

今回、心から感じたことがあります。

顔面神経麻痺になった人こそ、早めに歯科健診に行くべきです。

「顔が動かないのに、歯医者なんて行って大丈夫かな…」
「口を開けるのも、なんか左右非対称で恥ずかしいな…」
そんな不安があるかもしれません。

でも、顔面神経麻痺の影響で唾液が減っているというのは、虫歯や歯周病にとってはかなり危険な状態です。
だからこそ、プロの手でしっかりチェックしてもらい、必要に応じて掃除や治療を受けることがとても大事だと実感しました。

歯科受診の実際と安心感

歯医者さんもとても親切で、「口を開けるの、しんどくないですか?」と気遣ってくれました。
実際には、口を開ける動作は三叉神経の支配なので、顔面神経麻痺でもそこまでつらくないという理学療法士としての知識も活きました。

麻痺があっても、治療には問題ありません。
自分の健康のためにも、勇気を出して歯科受診してみてください。

次回は抗生物質を飲み終えたあとに、もう一度菌の数をチェックする予定です。
結果が出たら、またブログで報告しますね。

おわりに

顔面神経麻痺というと「顔の動き」に意識が向きがちですが、それが引き起こす二次的な問題にも目を向ける必要があると、今回の歯科受診で強く感じました。
口の健康は、神経の回復にもつながっていく。
そんな当たり前だけど見落としがちなことに、改めて気づく機会になりました。

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