はじめに
顔面神経麻痺を発症してから、10日以上が経ちました。
この出来事をきっかけに、自分の体と心、そしてこれまでの生き方を深く振り返る時間が増えています。
今回は、少しパーソナルな内容ですが、「HSP気質」「ストレス」「自分らしさ」について書いてみたいと思います。
HSP気質? 自分に当てはまっていたこと
正直、自分がいわゆる「HSP(Highly Sensitive Person)」の気質に当てはまるとは思っていませんでした。
でも、ふと気づけば小さな頃からそうだったのかもしれません。
母の話では、3歳の頃には父がタバコを吸おうとすると、灰皿をそっと持っていくような子どもだったそうです。
空気を読む、まわりに気を配る、察して動く。
そんな性格は、いつの間にか「学級委員」や「まとめ役」に自然と収まるような役割を引き寄せていました。
言葉にならない“期待”に応え続けた人生
大人になってからも、その性格は変わらず。
仕事でも、まわりの期待に応えることが当たり前になっていました。
特に“言葉にならない期待”ほど敏感に感じ取り、先回りして行動してしまう。
理学療法士としての責任感も重なり、自分のキャパを越えてでも頑張ろうとしていました。
病気になって、初めて気づいたこと
でも今回、顔面神経麻痺という「ストップサイン」が身体から出されたとき、はっとしました。
「自分の心と身体よりも大切なものなんて、本当はないんじゃないか」と。
評価を得ようとする生き方は、いつの間にか自分を削ってしまっていた。
それに気づけたことは、大きな学びだったように思います。
評価を追わない。実力は、ゆっくり伸ばしていく
これからは、自分の心の声に耳を傾けながら生活していこうと思っています。
もちろん、理学療法士として成長していきたい気持ちはあります。
でも、「評価を得るため」ではなく、「自分の実力を高めたいから」進んでいく。
その姿勢でいることで、少しずつでも“自分らしさ”が取り戻せる気がしています。
おわりに
病気になって、思わぬ形で自分の生き方を振り返ることになりました。
でも、こういう時間を持てたことにも、少しだけ感謝しています。
同じように頑張りすぎてしまう人、自分の心の声を後回しにしている人に、少しでも届けば嬉しいです。
免責事項
本記事は、筆者自身の顔面神経麻痺の体験と、理学療法士としての知識をもとにまとめたものです。
症状や経過には個人差があり、すべての方に同じことが当てはまるわけではありません。
医療的な判断や治療については、必ず医師など専門の医療機関にご相談ください。
この記事が、同じように悩みや不安を抱える方にとって、少しでも参考や安心につながれば幸いです。
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